考える癖。それが習慣となった時、世界が変わる
ボクの言う『考える癖』というのは、いつも頭を抱えて考えるような重いイメージではない。
むしろ、日々の生活でいつもならすぐに流しまうような、些細なことについて”疑問符”を付けてみるところから始める、軽いノリのものだ。
特に取り組み当初においては、何か見つけたら”疑問符”を付けて少し考えてみる。
また、別の新しい何かを見つけたら同じように、少し考えてみる。
そういう繰り返しをイメージしてもらい、無理に”終着点が見えるまで考える”ようなことはしなくて大丈夫だ。
柔軟な考え方を養うための癖
「その結果つまり、これしかないだろ!」という考えの終着点を持つよりも、「こういう場合には、こんな考え方ができる。そうでなければ、こんな風に捉えることもできる」といった、柔軟な考え方を持つようにしたい。
例えば、あなたが知り合いと話をしていた時に、最近疑問に思っていたことが話題に上がった際、知り合いの考えとあなたの考えが違っていたとしても、それが知り合いの考え方なんだと聞き入れることができる。
人によっては、考えを衝突して新しい考え方に辿り着くイメージを持ったりもするが、その場合でも、最初からガンガンぶつけ合うよりも、一度自分の中に相手の考え方を受け入れるということに慣れるところからスタートするのが良いだろう。
そうすることで、これまで自分だけでは考えられなかったことが思いつくこともふえてくるだろう。
①一本道の思考。己の考えのみ。特定の分野、立場であればこのような思考も受け入れられるシーンもあるだろう。
②柔軟な考え方で終着点を1つと限定しない思考。話相手の考え、世間の考えを一度受け入れたことで、B1だけではないB2の考え方もできる思考が育っていく。これは、人の性格ではなく思考パターンの選択肢次第であり、この思考パターンを繰り返せば身につくものである。
無理に考えの終着点まで追い込まなくて良い理由
1つの理由は『考える癖』のない状態で無理に考えの終着点まで行こうとすると苦痛で仕方ないからだ。慣れるまでは精神面での疲労も考えられる。
そうしてしばらく続けた結果、考えること自体が嫌いになってしまい、取り組みを再開するのが難しい状態になる。
「疑問に思ったことについて考える」を繰り返していれば、毎回考えの終着点まで辿り着けなくても、考えることが習慣化し、習慣化することで自ずと深い思考に入っていくようになる。
あくまでも、自然にそうなっていくことがこの取り組みでは重要な部分を占める。
そしてもう一つの理由は、考えの途中でやめていても、一度自分の中に疑問符をつけた物事であれば、夜寝る時、リラックスしている時、ふとした瞬間に思い出されるものだ。そのように思い出された時に、都度都度考えてみることを繰り返し、思考を深めていけば良い。
まとめ:考える癖は、あなたの持つあらゆる強みに磨きをかける
・毎回考えぬくことを意識しない
・考えることに苦痛を感じたら、一度離れてみる
・考えることを習慣にすることが最優先
・考え抜かなくても、いずれふとした瞬間に思いだされる。その繰り返しで思考は深められる
・考えることが苦にならなくなると、一つ一つの考えの質が上がり、考え抜く力を付けていく準備ができる
思考することは、人間に与えられた素晴らしい能力の一つだ。
考える力、思考力は一生を通して鍛え続けられる能力だ。
だからこそ『考えること』を習慣化できるように取り組もう。
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