「新しいことにチャレンジする意欲は人並みにあるはず」なのに、思い描いた理想の未来を追い求めるように「上手くやってやるぞッ!」と考えれば考えるほど、上手くできなかったらどうしようという、そうした思いの鎖で身動きがとれなくなることがある。
そうして、強い意志を持って踏み出そうとしていた自分はもろく崩れ落ちてしまう。
今までの”何もできなかった自分”と決着をつけたくて、自らを奮い立たせて、ようやく動き出そうとしたあなたは、自分自身でブレーキをかけて、輝かしい未来を照らす希望の灯火を、自らの思考で消してしまってはいないだろうか。
今でもボクは、新しいことにチャレンジするとき、思い切って飛び乗ってしまうことが結果的に正しいとわかっているのに、ためらってしまうことがある。
ただ、そうした感情が顔を出してきたときにどう対処すればよいのかを知っている。
行動は「できることから小さく、今すぐにはじめよう。」
思考は「いつもシンプルに、余裕をもって。」
結論はここに尽きる。
“できることからやってみる”というシンプルな取り組み
やってみることで見えてくるものは、想像以上に多い。
ボクが伝えたいのは、たった一つ「できることからやってみよう」ということ。
目の前の「できること」以外をまずは一切無視して、目の前にできることをとにかく手を動かし、体を動かしてやってみること。
「どのようにやろう」とか、技法・技巧は無視して、シンプルに「やってみる」ことが重要なのだ。
シンプルな行動を繰り返す中で物足りなさを体感しよう
とりあえず「できること」を繰り返していると、次第に物足りなさを感じ始めるだろう。
例えば、文章を書くことにコンプレックスを抱えていたボクは、文章を書くことを生活の中で繰り返し続けていく中で、ただひたすらに思い浮かんだことを書くだけでは物足りなくなってきた経験がある。
「どうすれば、読んでくれた人の後押しができる文章を書くことができるのか?」
それができるように考え工夫をしたいという思いが湧いてきた経験がある。
また別の例としてジョギングを取り上げると、「走り始めることに慣れてくると、次第に自分のペース分かり始め、今の自分の限界速度(これ以上の速さで走ったらキツイ、イヤになる)、限界距離(これ以上の長さはスタミナがもたない、不安になる)がわかり始め、より長い時間走るために必要なことは何だろうかと、自然とそういう思いが湧いてくる。
大事なのは「無理に次は何をすればいい?」「次は何をしなければいけないの?」と、必死になって探さないことだ。
今できることをあなた自身で昇華できたときに、求めるものが自然と浮かび上がってくるものだ。
やる順番を最初から気にしてはいけない
やる順番は効率的に結果を得たいという発想から来るもので、あなたが思う順番、つまり「できること」をシンプルに繰り返し行っている中で浮かんできた「こうしたい!」という思いを次の「やること」「できるようにすること」にしていけばいい。
巷で言われているような「Aの次はB」「Bが終わったらC」というような決められた順番が必ずしもあなたにあった成長の正しいプロセスではない可能性がある。
だからボクは、あなたが「やりたい!」「こうしたい!」と自然に湧き上がってきた思いを一番大切にしてあげたいし、最優先順位にするのが、この先、未来のあなたにとって良いことだと考えるのだ。
まとめ
まずは「できること」を無理なく負担なく始めること。
すぐに次の新しいことを探そうとはせず、しばらく「できること」を繰り返す。
「できること」を繰り返す中で感じはじめた満たされない自分がでてきたら、ようやく次の「できること」に取り掛かり、そうして「できること」が増えてくると「あの時できなかったこと」の一部ができるようになり始めて「できること」に変わっていく。
運動と同じように反復し、徐々に負荷をかけていくことが、始められないことに悩みを抱える人にとっては大切だ。
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